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特集記事:Vol.3 「仕事は仲間とのセッション。そこから新しいグルーブを生み出そう。」

株式会社ロボット 執行役員 コミュニケーションセンター ウェブ・コミュニケーション部 部長 加藤 雅章 氏

ビジュアルエンターテインメントを軸にした多面的な事業展開

加藤 雅章 氏

まず、私たちの会社を紹介すると、屋台骨になっているのがコマーシャル制作です。またそれに付随するグラフィックデザインも手がけています。さらにCGコンテンツの制作、キャラクターの開発、ゲームやモバイルサイトの企画や運営なども挙げられます。加えて社会的認知度の高さで言えば、映画の制作事業ですね。このように広告を手がけつつも、自前でもコンテンツを作れるところが大きな特長だと思います。映像を軸にしながら、あくまでもエンターテインメントの世界にこだわるのが私たちの姿勢です。私の部署はその中でもウェブによるコミュニケーションを事業としています。

『踊る大走査線』のプロモーションで気付いたウェブの可能性

今から15年ほど前、マルチメディアコンピューターと呼ばれる、パソコンとモニターにCDドライブがついたものが登場しだしたころのことです。当時はインターネットもあるにはあったのですが、まだ整っていなくて、ニフティによる「パソ通」がメインの通信手段でした。また、スタッフ同士で大きなファイルのやり取りをするには、自力でサーバーを立ち上げたこともありました。しかし、ウェブのビジネスが立ち上がり、右肩上がりになってきたときも、それまでの大容量のリッチコンテンツを、ダイアルアップでも見られるように移行するのに苦労したことをよく覚えています。しかし、取り組みが早かった分、そのノウハウの積み上げも早かったと思います。
印象に残っているのは映画『踊る大走査線 THE MOVIE』の際、監督の本広さんの発案で、早い段階からウェブでファンとコミュニケーションするためにオリジナルのBBSを立ち上げたんです。それはウェブにおける映画のプロモーションの走りでした。これは自分たちでメディアを持てるんだとわかった瞬間でした。

「量からしか質は生まれない」「仕事の褒美は、仕事」

新卒採用に関して言えば、コミュニケーション能力はもちろん必要ですが、この業界に就職したいと思っているなら、学生のうちに技術を修得することも必要です。コミュニケーション能力と技術があれば、就職した瞬間に即戦力になるし、高給取りになれるかもしれません。もちろん新卒に限らず、コミュニケーション能力は必要ですね。ひとりで完結する仕事ではないですから。たとえば、カメラマンに「こういった絵が欲しい」ときちんと伝えられて、それで周囲とコミュニケーションして良い作品ができれば、自ずと仕事を頼まれるようになります。
私は「量からしか質は生まれない」と思っています。だから、この仕事に向いているのは、体力のある人(笑)。量に疑問を持つ人は、たぶん長続きしないと思います。仕事のひとつひとつを吟味しながらこなすことは必要ですが、まずは、たくさんの仕事に関われることをよろこびとして欲しいと思います。私のスタッフに常日頃言っているのは「仕事の褒美は、仕事だ」ということ。良い仕事をしたら、良い仕事がくるんです。

チームの中で自分を発信し、セッションできるかどうか

加藤 雅章 氏 ウェブの面白さは、やはりボーダレスなこと。特別な権利がなくても何かを生み出すことができるということ。パブリックであることや、国境なくコンテンツを共有できることが魅力だといえるでしょう。自分が作ったものを、世界中の人が見てくれるチャンスもあります。
また、さっき述べたこととは少し反対のことになるかも知れませんが、まったく技術や経験がなくても夢を語れる人と一緒に仕事をしたいと思います。上司や先輩、後輩といったチームの中で、良い意味の刺激になってくれる人。チームの輪の中に入ってセッションできる人。セッションしてグルーブが生まれれば、良いものになっていくはずですから。